不測の事態に備える大切な「生活防衛資金」。
巷ではよく、「生活防衛資金を用意してから投資を始めよう」と言われています。
最近ではリベ大の両学長をはじめ、
「生活防衛資金」をテーマにした動画や記事を目にする機会が増えてきました。
準備しておきたいと思いつつ、
「生活防衛資金をいくら貯めれば良いのかわからない」という方も少なくないでしょう。
なぜなら、生活防衛資金として必要な金額がサイトによって異なるからです。
結局、生活防衛資金っていくら必要なの?
資産形成の第一歩として大切な「生活防衛資金」。
この記事では、生活防衛資金に必要な金額の目安と、貯め方のコツをご紹介します。
・「生活防衛資金」とは何か
・自分に合った生活防衛資金の金額
・生活防衛資金の貯め方のコツ
・生活防衛資金預け先のオススメ
生活防衛資金とは?

生活防衛資金とは、
「収入が途絶えるなどの緊急時に、生活費として使用する資金」のことです。
そのため、絶対に手を付けない貯蓄として管理する必要があります。
また、生活防衛資金を貯めることにより
精神的安定や蓄財のノウハウを得ることができます。
何かあってもしばらくは暮らせる、お守りになるお金だね
生活防衛資金に含まれないのは、数年以内に使い道の決まっている貯蓄。
車検積み立てやマイホーム資金・教育資金の貯蓄は、
生活防衛資金に含まれないので注意しましょう。
【ケース別】生活防衛資金の目安

結論から言うと、
生活防衛資金は、生活費の6か月~3年分用意するのが目安となります。
ポイントは、年収ではなく生活費で考えること。
年収500万で生活費20万円の場合、
生活防衛資金=20万円×〇か月分となります。
年収ではなく、生活費をもとに考えましょう
生活防衛資金として用意する金額に幅があるのは、
「ライフスタイル」と「不安にならない金額」が人によって異なるためです。
今回は、生活防衛資金について調べる中で一番共感した
リベラルアーツ大学の考え方をもとに生活防衛資金の目安を紹介していきます。

会社員の場合の生活防衛資金は、生活費の6か月~1年分
あなたが会社にお勤めならば、
生活防衛資金は6か月~1年分用意しましょう。
会社員は毎月安定した給与収入があり、いきなり収入が0になる可能性も低いです。
また、病気の場合は傷病手当金、失業の場合は失業手当の支給など、
公的保険も充実しているので万一の場合も最低限の収入を得ることができます。
もし生活費が月20万円の場合、
生活防衛資金の目安は120~240万円(20万円×6~12か月)となります。
自営業の場合の生活防衛資金は、生活費の1~2年分
自営業者の場合、生活防衛資金の目安は生活費の1~2年分になります。
自営業者の場合、公的保険の対象から外れ傷病手当金や失業手当の支給がありません。
そのため、会社員の場合より用意する生活防衛資金は大きくなります。
もし生活費が月20万円の場合、
生活防衛資金の目安は240~480万円(20万円×12~24か月)となります。
子育て世帯の生活防衛資金は、生活費の1~3年分
子育て世帯の生活防衛資金の目安は、生活費の1~3年分になります。
会社員の場合は生活費の1年分、自営業者の場合は生活費の2~3年分が目安となります。
もし生活費が月20万円の場合、
生活防衛資金の目安は240~720万円(20万円×12~36か月)となります。
我が家は会社員の子育て世代なので、
生活費の1年分が生活防衛資金となります。
そもそも生活費を把握していない場合
「そもそも毎月の生活費がわからない・・・」
そんな方には、家計簿アプリ「マネーフォワードミー」がオススメです。
マネーフォワードミーは銀行口座やクレジットカードを連携することで、
自動で家計簿をつけてくれる画期的なアプリです。
マネーフォワードミーを導入することで、
生活費だけでなく金融資産合計も簡単に把握することができます。
我が家も家計管理がかなり楽になりました!


生活防衛資金の効果的な貯め方

「100万円単位のお金をどうやってためればいいか分からない・・・」
そんな方のために、生活防衛資金の効果的な貯め方について解説します。
貯め方①毎月の収入の一部を貯蓄する
生活防衛資金の貯め方の一つは、収入の一部を毎月貯蓄することです。
生活防衛資金用の先取貯金をなかったことにして生活することで、
毎月確実に貯めることができます。
先取貯金するのに便利な銀行は、SBI住信ネット銀行です。
SBI住信ネット銀行は、「定額自動入金サービス」というものを使うと、同一名義の口座であれば、他の金融機関からお金を自動的に移動させることが出来ます。
我が家も給与振り込み後、住信SBIネット銀行へ先取貯金するようにしています。
振り込み忘れもなく、確実に貯めることができるのでオススメです。

NEOBANK 住信SBIネット銀行 (netbk.co.jp)
貯め方②ボーナスから貯蓄する
個人的にオススメしたいのが、ボーナスから貯蓄する方法です。
理由は、生活防衛資金を一気に貯めることができ、
最短で投資など次のステップに進むことができるからです。
【例】生活防衛資金100万円を貯めるまでの期間
・毎月3万円を先取貯金→34か月
・ボーナス35万円×年2回貯金→18ヶ月
上記の例だと、ボーナスで貯めるほうが16か月も早く生活防衛資金を貯めることが出来ました。
先取貯金とボーナス貯金を組み合わせたら、さらに速く貯められますね。
ボーナスを貯蓄することで、生活防衛資金を貯めるスピードが加速します。
貯め方③支出を削り、余ったお金を貯蓄する
「毎月の生活費に余裕がない・・・」
そんな方は、一度生活費を見直してみることをおすすめします。
特に固定費の見直し(家賃・保険料・通信料・サブスク等)は
家計改善に絶大な効果を発揮します。
私は固定費を削ることで貯めるスピードが加速し、資産1000万円を突破できました。

固定費削減で浮いたお金を貯蓄に回すことで、生活防衛資金を貯めることができます。
貯まった生活防衛資金はどこに預ける?

生活防衛資金は、現金で用意しましょう。
預け先は普通預金口座がオススメです。
銀行口座なら、窓口はもちろんATMやコンビニでもお金をおろすことができます。
生活防衛資金は、何かあった時に使用する大切なお金なので、
緊急時にすぐ引き出せる現金で管理することが重要です。
また、生活防衛資金は基本手を付けない貯蓄。
金利の高い銀行預金口座に預けることで、利息も得ることができます。
でも、どの金融機関も金利が低いしなぁ
おすすめの金融機関が2つあるよ
ひとつ目は、楽天銀行。
楽天銀行は、楽天証券とマネーブリッジすることで、
300万円まで普通預金金利が0.1%になります。
大手メガバンクが0.001%なのでその差100倍!
楽天証券で投資を検討している人にはおすすめです!
ふたつ目は、あおぞら銀行。
こちらの普通預金金利はなんと0.2%!メガバンクの200倍です!
ただし、申込多数のため口座開設完了まで2か月かかるようので注意が必要です。
(2022年6月現在)
まとめ もしものために生活防衛資金を貯めよう!
今回の記事では、生活防衛費の目安や貯め方のコツについて解説しました。
記事の内容をまとめます。
・生活防衛資金は、年収ではなく生活費で考える
・生活防衛資金の目安は、生活費×6か月~3年分
・金額の目安は、会社員・自営業者・子育て世帯によって異なる
・生活防衛資金を貯めることで、精神的安定や蓄財のノウハウが得られる
・先取貯金やボーナス貯金、固定費削減で貯めるのがオススメ
・現金で用意し、すぐに引き出せるよう高金利の普通預金口座に預ける
もしものときにあなたを守ってくれる大切な生活防衛資金。
大きな金額ですがコツコツ確実に貯めていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!